エヴェルトン・ガウディーノ 写真:Getty Images

 FC東京は1月5日、ブラジル1部グレミオから期限付き移籍していたブラジル人FWエヴェルトン・ガウディーノを、完全移籍により獲得すると公式発表。移籍金が高額だという一部報道を理由にクラブに対する疑問の声が挙がるなか、海外メディアが契約内容を報じている。

 グレミオの専門サイト『Portal do Gremista』は2024年12月12日、同選手の契約内容について「レンタル契約に150万ドル(約2億4000万円)の買い取り義務が盛り込まれている」と報道。2024シーズンにJ1リーグ戦5試合の出場でノーゴールと結果を残していなかっただけに、一部のファン・サポーターからは「2億円高すぎる…」「お金の使い方が正しいとは思えない」など、同選手の完全移籍移行に否定的な意見が湧き起こっている。

 同メディアは5日、FC東京の公式発表をもとにガウディーノの完全移籍移行を伝えているが、「日本のクラブはすでにグレミオに80万ドル(約1億3000万円)のレンタル料を支払っている」とリポート。契約総額は150万ドルにのぼるが、完全移籍移行により追加で70万ドル(約1億1000万円)を支払うことに。FC東京は同選手の保有権の70%を取得したという。

 またブラジルメディア『Correio do Povo』は、FC東京移籍決定前の2024年7月24日に「グレミオはガウディーノの獲得で、移籍金150万レアル(当時約4000万円)を支払っている」とリポート。グレミオは同選手の売却により大金を手に入れただけに、『Portal do Gremista』も「この交渉は戦略的な動きであり、2025シーズンに向けて多額の財源を投入することが可能となった」と綴っている。

 現在27歳のガウディーノは、2023年1月にグレミオへ加入。同シーズンのブラジル1部リーグ戦28試合の出場で6ゴール2アシストと、スーパーサブとしての役割を果たしていたが、2024シーズンはスタメン出場4試合でノーゴール。グレミオの構想から外れ、8月にFC東京へ期限付き移籍していた。