荒木遼太郎 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズは1月5日、FC東京へ期限付き移籍していた東京五輪U23日本代表MF荒木遼太郎の復帰を公式発表。ただ同選手にはオーストリア移籍の可能性があるという。

 オーストリアメディア『abseits』は5日、同国1部オーストリア・ウィーンの補強を特集。2024/25シーズンのリーグ戦で3ゴール9アシストのMFドミニク・フィッツについて「MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属ニューヨーク・レッドブルズの獲得候補に含まれている。彼らはすでに2度視察している」と、攻撃陣の中心選手が退団する可能性を伝えた。

 その上で、同メディアは「ニューヨーク・レッドブルズの関心が強まれば、オーストリア・ウィーンはフィッツの後釜を見つける可能性がある」として、荒木獲得の可能性を報道。記事では「オーストリア・ウィーンは日本人アタッカーを上位にリストアップ。すでにオファーを提示している」と綴られている。

 オーストリア・ウィーンは2024/25シーズン開幕時点で外国籍選手6名を擁しているが、同国1部リーグでは最大7名の外国籍選手を起用することが可能。『abseits』は「この冬に新たな外国人を獲得するためのスペースを残している」と指摘している。

 荒木は2023シーズン終了後に鹿島からFC東京へ期限付き移籍。2024シーズンは開幕から第6節の浦和レッズ戦までに5ゴールを挙げるなど好スタートを切ると、その後はAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選など、U23日本代表の一員として国際舞台でも活躍していた。鹿島はすでに2025シーズン所属選手の背番号を公式発表。荒木は「71」に決まっているが、同選手の欧州移籍は実現するのだろうか。