ゴンサロ・パシエンシア 写真:Getty Images

元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアは、2024シーズン限りでサンフレッチェ広島を退団することが決定的に。ブラジル1部昇格組スポルチ・レシフェへ移籍する見込みだというが、その理由を海外メディアが報じた。

 J1リーグ戦8試合の出場で2ゴール、AFCチャンピオンズリーグ2でも2ゴールを挙げるなど、キプロス代表FWピエロス・ソティリウにかわるストライカーとして君臨していたパシエンシア。2025シーズンの活躍も期待されていたが、ブラジルメディア『ge』は4日に「ブラジル1部昇格組のスポルチ・レシフェとパシエンシアは、契約締結に向けて最終調整を進めている。近日中に公式発表の見込み」とリポート。ブラジル人のルーカス・タナカ記者は5日に「スポルチがパシエンシアと契約締結」と伝えている。

 ポルトガルメディア『zerozero』も「パシエンシアはここ数日、スポルチのクラブ施設でメディカルチェックを受けていた」と報じるとともに、ブラジル移籍の理由をこう綴っている。

 「ブラジルへ行くことにより、南米出身である妻をはじめ家族にこれまでとは違った安らぎを与えるという目標も果たすことになる。彼はプロとしての成功するために集中できるような環境やサポートを手に入れるだろう。それは日本では難しいことだ」

 現在30歳のパシエンシアは、ポルトガル1部の強豪FCポルトの下部組織出身。アイントラハト・フランクフルト時代に日本代表MF鎌田大地(現クリスタル・パレス)とチームメイトだったほか、2023/24シーズンには期限付き移籍先のVfLボーフムで日本代表FW浅野拓磨(現RCDマジョルカ)とともにプレー。同シーズン終了後にボーフムを退団すると、セルタとの契約を解除し、広島へ加入。『zerozero』は「契約期間1年半で合意」と伝えていた。