これを毎度見せられると正直、アルコール消費量は落ちると思います。もちろん、始まってすぐに激減はしないと思いますが、着実に減少し、若い人がアルコール摂取をしなくなる可能性もあります。
これではアメリカの禁酒法を再現し、世界にその影響力を行使するのではないかとすら思いたくなります。日本でそこまで踏み切るのか、これは見ものでしょう。
私は医者から肝臓がアルコール打ち止めと言っているから禁酒せよと1年以上前に言われ、一時的に家で飲まず、外で飲む時もビールに限定して2杯までなどとルールを作っていたのですが、正直、失敗しました。
それはある日本人の医者が「肝臓は飲まない時期がしばらくあればすぐに戻る」と言ってくれたからですが、私の肝臓をみたカナダの医者は「肝臓の状態は若い時からの積年の結果であるのでそういう話ではない」とし「君はもう打ち止め」とくぎを刺されたのであります。
どちらが正しいのか、また個体によりケースは違うので敢えて正解を求めませんが、こういう小さな積み重ねがアルコールから少しずつ遠ざかるきっかけになるのでしょう。
ところで日本はかつて「仕事は5時から始まる」と言われたことがあります。本音をしゃべらない日本人サラリーマンが一旦アルコールが入った途端、「口角泡を飛ばす」というか「ビールの泡が口から飛んでくるほど会社の悪口や噂話をし、「実は…」話で盛り上がるのが日本の典型的文化でした。
これは案外日本のみならず、韓国やドイツなどでも同じで、ドイツでは幹部会議を夜遅くまで延々とやる中で飲みながらやるところもあるとに聞いています。
人間の歴史の中でアルコールの文明はとてつもない広がりを持ったと思います。人の心を落ち着かせたり、あるいは日本では通夜に日本酒を飲んで故人を偲ぶのもこれまた歴史と文化でしょう。
私は幼少の頃、アルコール入りの甘酒を「正月だから一口」飲んでいましたが、今ではノンアル甘酒なのでしょう。切ないというか、なかなか楽しいことは副作用があるということをしみじみ感じさせる話ですね。