と、ここまで相棒のLUMIXで写真を撮ってきたのですが、なぜだか今日はレンズのズームリングに引っかかりを感じます。

さらにしばらく山道を進んでいくと薬王院の入り口が現れました。

薬王院は744年に聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山された歴史ある寺院です。薬師如来を本尊としていたことからこの名がつきますが、1375年に俊源大徳が入山した際、戦国武将の守護神として崇敬された飯縄大権現(いづなだいごんげん)を奉祀して以降はこちらが本尊となっています。以来北條家、徳川家など武家の保護を受けて隆盛し続け今日に至っています。

四天王門

四天王門を潜り、本堂に向かおうとしますがそこはやはり正月2日。参拝客が行列を成しています。山上にある神社なので一度に多くの参拝を受けることができません。ゆっくり自分の番を待ちます。

こちらは大本堂。開山時からの御本尊薬師如来と飯縄大権現が祀られているといいます。手を合わせて南無飯縄大権現と唱えて自らに現世を生きる力を分けていただきます。

高尾山といえば天狗です。天狗は飯縄大権現の随身で除災開運などの利益を施す力を持つといわれており、神格化されています。高尾山は修験道の山であり山伏修業が行われていたので、修業を積んで霊気を纏った山伏たちが天狗と同一視されていったとも言われています。

大本堂の上に登っていくと、こんどは鳥居にぶつかります。薬王院は寺院だったはずですが、ここは神社「っぽい」。

ここにもいる天狗。

鳥居を潜って現れるのは本社。「社」といっているのですから神社です。明治時代、神仏分離が行われ一部地方では推進派の過激な行動により廃仏毀釈まで行われてきましたが、ここではその難を免れて双方が同居し、神社でお経を読むなど神仏習合の時代の姿がそのままに残されています。

高尾山はさらにここから山頂に登ることもできるのですが、生憎そこまでの装備は持ち合わせていなかったので下山することにします。せっかくなので昨日に引き続きおみくじをひくことにしました。

なんで絵が学生運動やねん。