かつて大宮アルディージャに在籍していた元日本代表MF奥抜侃志は、ドイツ2部ニュルンベルクで構想外に。一時セルティックからの関心が報じられたが、Jリーグ復帰が決定的だという。
現在25歳の同選手は、大宮やポーランド1部グールニク・ザブジェを経て、2023年夏にニュルンベルクへ完全移籍。ドイツ挑戦1年目の2023/24シーズンは、リーグ戦30試合の出場で3ゴール2アシストをマークも、2024/25シーズンはここまでリーグ戦で5試合の出場に。ミロスラフ・クローゼ監督による4バックシステムから3バックシステムへの戦術変更、ウイングのポジション消滅により、10月以降はリーグ戦で出番がない。
奥抜の去就を巡っては、ドイツ紙『キッカー』が2024年12月30日に「ニュルンベルクは奥抜の退団を許可した」とリポート。「奥抜の放出を最優先している。適切なオファーがあれば、手放す用意がある」と伝えた一方で、現行契約が2026年6月まで残っていることに触れた上で、相応の移籍金回収が見込めない可能性を指摘していた。
その上で、同紙は1月2日に「奥抜は母国日本へ移籍することになっている。移籍金は50万ユーロ(約7800万円)」と報道。大宮復帰の可能性には触れていないが、Jリーグで再びプレーすることがほぼ確実だという。
8月25日開催のドイツ2部リーグ戦で、後半3分からプレーも同43分で懲罰交代を受けた奥抜。クローゼ監督から「(奥抜やテイラン・ドゥマンのように)もう信じていない選手もたくさんいる」と突き放されただけに、少なくともニュルンベルク退団は確実とみられる。