サウジアラビア・プロリーグ(SPL)のアル・ナスルに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、2023年に同リーグに加入以来リーグで最も代表的な選手であり広告塔にもなっている。ロナウドは、SPLの評判を高める機会を逃さない。
昨2024年6月には「SPLはアメリカのメジャーリーグ(MLS)よりも優れている」と主張し、長年のライバルであるインテル・マイアミ所属のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが所属するリーグを揶揄した。さらに、12月27日にドバイで開催されたグローブ・サッカー・アワードで、欧州5大リーグの1つでもあるフランスのリーグ・アンについての発言が、物議を醸している。
最優秀中東選手として表彰されたロナウドは「僕の意見だが、SPLは、もちろんリーグ・アンより上だ。フランスにはパリ・サンジェルマン(PSG)しかない」と発言した。
しかし、『Opta』のランキングによると、リーグ・アンは世界第5位のリーグであり、SPLは33位と大きく出遅れている。サウジアラビアのクラブの平均パワーレーティングは73.6で、コロンビアのプリメーラAやギリシャのスーパーリーグと並んでいる。ロナウドが先に揶揄したMLSの強さは際立っており、世界9位をキープしている。
SPLのイメージを高めようとするロナウドの努力は理解できるが、データに基づけば実態は違う。しかし、 ロナウドはSPLの急成長を予言し、「世界のトップ3か4(のリーグ)に入ると信じているし、一歩一歩、そこに到達していくだろう」とも語った。