なお、当の台湾外交部(外務省)は日中首脳会談の岩屋大臣の発言を受け同日、「評価と感謝を表明する」とのコメントを報道資料を通じて発表しています。
政治
2025/01/07
『岩屋毅外務大臣が「台湾有事は日本有事」を否定』とするデマ言説
岩屋外相「台湾海峡の平和と安定」重要と強調=日中外相会談 外交部が感謝表明 – フォーカス台湾
「台湾有事は日本有事」は日本政府の戦略用語としては扱われていない衆議院議員原口一博君提出元首相による「台湾有事は日本有事」といった発言に関する質問に対する答弁書 内閣衆質二一二第三四号 令和五年十一月二十日
御指摘の「台湾有事は日本有事」については、令和三年十二月一日に安倍晋三衆議院議員(当時)が、また、御指摘の「(日本、台湾、米国を始めとした有志の国の)戦う覚悟」については、令和五年八月八日に麻生太郎自由民主党副総裁が、それぞれ発言した内容を指すものと考えられるところ、いずれも政治家個人としての見解を述べたものであると承知しており、お尋ねについて政府としてお答えする立場にない。 いずれにせよ、台湾海峡の平和と安定は、我が国の安全保障はもとより、国際社会全体の安定にとっても重要であり、台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決されることを期待するというのが我が国の一貫した立場である。
「台湾有事は日本有事」は日本政府の戦略用語としては扱われてはいません。
故安倍晋三元内閣総理大臣が辞任後、閣外の衆議院議員である間に、台湾及びその周辺で行われる武力行使に関する日本への影響を述べた言葉であり、その用語をそのまま政府が採用するということにはなっていません。
だから、「岩屋大臣の発言で台湾有事は日本有事という戦略が否定された!」という認識は、最初から間違っています。
さらに言えば、岩屋大臣のフェニックスTVでの発言は、「台湾有事は日本有事という認識」まで否定したとは言えません。
なお、以下の報道がありますが…
中国が宮古海峡で封鎖演習、台湾有事を想定か…沖縄・尖閣周辺に「重武装」海警船団も初確認 : 読売新聞
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