2024シーズンにJ3優勝・J2昇格を果たした大宮アルディージャ。海外大手飲料メーカー『レッドブル』によるクラブ買収により、2025年から「RB大宮アルディージャ」として始動するのを前に、かつて同クラブに在籍していたラトビア代表DFヴィターリス・マクシメンコが現役引退を表明している。
現在34歳のマクシメンコは2013年1月から2年半にわたりブライトン(現在、日本代表MF三笘薫が所属)に在籍も、キルマーノックやVVVフェンローなど複数クラブへのレンタル移籍により、ブライトン所属選手としての公式戦出場はわずか1試合に。2015年に母国復帰を果たすと、その後は欧州複数クラブを経て、2020年に大宮へ移籍した。
その大宮では新型コロナ感染拡大による中断期間がありながらも、J2リーグ戦17試合に出場。3バックの一角を担っていたが、わずか1年で契約満了により退団。退団の際には、クラブ公式サイトを通じて「大宮アルディージャに感謝しています。ここでプレーしたのは良い経験になりました。私も家族も美しい日本での時間を楽しみました。サッカー選手としてのキャリアを日本で継続したいと望んでいます。皆さん、近いうちにスタジアムでまた会いましょう」とメッセージを残したが、現役中の再来日は実現しなかった。
2024年7月にギリシャのアイオリコスを退団して以降、無所属状態が続いていたマクシメンコは12月30日にインスタグラムを更新。大宮をはじめ歴代所属クラブでのプレーシーンをアップすると、「1996年冬のあの日、フットボールをやりたいと言ったときのコーチとの最初の会話をはっきりと覚えている。今日でお別れだ…」と引退を発表。
「プロキャリアを通じて、多くの国でプレーし、楽しみ、暮らしてきた。どのクラブも僕の心に特別な思いとして刻まれている。すべての海外クラブで、ラトビアを代表する選手としてプレーすることを誇りに思っていた。自分のキャリアのその時点で持っている全てを捧げた」などと振り返るとともに、チームメイト、指導者、代理人などに感謝のメッセージを送った。