奥抜侃志 写真:Getty Images

 かつて大宮アルディージャに在籍していた元日本代表MF奥抜侃志は、ドイツ2部ニュルンベルクで構想外に。2024年11月に日本代表FW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央ら擁するセルティックからの関心が取りざたされるなど、移籍がほぼ確実とみられるなか、ドイツ紙『キッカー』が同選手の去就を特集している。

 同紙は30日に「ニュルンベルクは奥抜の退団を許可した」とリポート。ミロスラフ・クローゼ監督からの評価について「狭いスペースで相手を上回るプレーに関しては、彼が最も上手いと今でも考えているが、それだけでは不十分だ」と綴っている。

 またクラブ幹部は2025年1月の移籍ウィンドウで余剰戦力の放出に注力するとのこと。「奥抜の放出を最優先している。適切なオファーがあれば、手放す用意がある」としつつも、2026年6月まで契約を残しているだけに「最近の成績を踏まえると、相応の移籍金があまり期待できない」などとトーンダウン。適切なオファーが届かない可能性もあるという見解も示している。

 奥抜は大宮やポーランド1部グールニク・ザブジェを経て、2023年夏にニュルンベルクへ完全移籍。ドイツ挑戦1年目の2023/24シーズンは、リーグ戦30試合の出場で3ゴール2アシストをマークも、2024/25シーズンはここまでリーグ戦で5試合の出場に。指揮官による4バックシステムから3バックシステムへの戦術変更、ウイングのポジション消滅により、10月以降はリーグ戦で出番がない。

 一方でニュルンベルクは11月以降、リーグ戦で3分2敗と不振に。ドイツ誌『ビルト』が12月12日に伝えたところによると、クローゼ監督は「(奥抜やテイラン・ドゥマンのように)もう信じていない選手もたくさんいる」と、日本人アタッカー等に厳しいメッセージを送ったという。