政府は25日の持ち回り閣議で、2025年度の実質GDP(国内総生産)成長率を前年度比1.2%とする経済見通しを了解した。物価上昇の落ち着きや総合経済対策の効果で個人消費が底堅く推移するとともに、海外経済が緩やかに回復して輸出も回復するとのシナリオを維持。11月に公表した前回試算から据え置いた。

 GDPの半分を占める個人消費は1.3%増と0.1ポイント上方修正した。内閣府は所得税の「年収103万円の壁」見直しによる消費の押し上げ効果はわずかだとみている。

 名目GDPは2.7%増、消費者物価上昇率は2.0%を見込んだ。 

 24年度は実質GDPが0.4%増と、前回試算の0.7%増から下方修正した。自動車メーカーの認証不正問題や中国経済の減速などを背景に、輸出の伸びが想定を下回る。個人消費や企業の設備投資も下振れし、成長率を押し下げる。

◇政府試算の経済見通し
         2024年度      25年度
実質GDP   0.4( 0.7)   1.2( 1.2)
個人消費    0.8( 0.9)   1.3( 1.2)
設備投資    2.3( 3.1)   3.0( 3.4)
内需寄与度   1.1( 1.1)   1.3( 1.3)
外需寄与度  ▲0.6(▲0.4)  ▲0.0(▲0.1)
名目GDP   2.9( 3.1)   2.7( 2.6)
消費者物価   2.5( 2.6)   2.0( 2.0)
(注)寄与度を除き前年度比伸び率%、かっこ内は11月公表の見通し。▲はマイナス、消費者物価は総合指数(了)
(記事提供元=時事通信社)

提供元・Business Journal

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