つまり、日本では最初からお金のことをいうとはしたないという文化があるが、拝金主義が文化のタイでは、まずお金があることが先にきて、その後恋人にもなれるのである。

だから、定年を迎えたたくさんの日本人男性が、タイでの第二の人生と恋人を求めて退職と同時に次から次へとタイに移住してくるのかもしれない。

もっとも、この場合、高齢者でもそれなりのお金持ちであることが必須条件であり、いわゆる普通の年金生活者でありながら、どこか勘違いしている人も時々見かけるのであるが…。

花盛りのマッチングアプリ

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昔は日本人の中高年者や高齢者がタイ人の彼女を見つけるには、カラオケなどの夜の世界で働く女性と知り合うのがほとんどであったが、オンラインの時代となった今は、タイの日本人の間でもマッチングアプリが主流となってきている。

実際、タイにはたくさんのマッチングサイトがあり、多くのタイ人男性もここで恋人を見つけるようになってきているが、現地の新聞によると大学を出て教養と収入のある女性と出会いたいという需要に特化したアプリなどもあるという。

従って、先に書いたようにタイ人女性にはたとえ年齢差があってもお金持ちで包容力のある外国人を求める人も多いことから、定年退職者等で年齢差を気にしない女性を最初から効率よく見つけたければ、やはりマッチングアプリはお勧めなのである。

金持ち専用マッチングアプリ

ちなみに、タイで恋人を見つけたいといっても、英語も日本語も話せないタイ人女性では最初からコミュニケーションで支障があるので、外国人の多くが高学歴でそれなりの高収入があるキャリアウーマンや、親がお金持ちの良家の出という女性に絞ってスクリーニングしたいということで、それに特化したマッチングサイトも出てきている。

ただし、そこの会員になりたい場合、男性(主に外国人)は純資産が2,000万バーツ(約9,000万円)以上あることが条件で、今の円安下では日本人高齢者にはなかなかハードルが高い。一方、タイ人女性にも最低500万バーツ(約2,200万円)の純資産があることが求められるが、さすがタイは拝金主義の国だけあって入会資格からしてかなり露骨なのである。