エサをくわえるとサオ先がゆっくり沈み込む。この瞬間にサオを一気に持ち上げてヒット。ただ、なかなか持ち上がってこない。横穴に潜られたようだ。
エサはサバの切り身(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
カサゴはエラを膨らませじっと身を隠す。この場合、カサゴが穴から飛び出すように誘導する必要がある。ラインが若干張る程度の位置でサオを固定してじっと待つ。
するとカサゴが嫌がって暴れ始め穴から飛び出した。途端に電光石火でリールを巻き上げる。海面には茶褐色の幅ったい魚影が浮かんだ。
釣れたのは24cmの超デカサゴ。シーズンの最大サイズに匹敵する良型個体だ。エラとヒレを張り上げ威嚇するさまは怪獣そのもの。根に潜られたがラインを張ってプレッシャーをかけることでキャッチできた。
怪物級24cmのデカカサゴキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
エサを変えながら数を伸ばす
その後もエサをローテーションしながら釣果を重ねる。アオイソメ、イカの短冊、サバの切り身と試したが、一番良かったのがイカの短冊。魚の反応も上々でフッキング率が高かった。
また、産卵のために接岸した真っ赤なカサゴもキャッチ。腹の中には未熟な卵を抱えていたので最盛期は近い。シーズンの開幕を感じる釣行となった。
産卵のため接岸した真っ赤なカサゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
最終釣果
水清ければ魚棲(す)まず。今回はクリアウオーターでタフなコンディションだった。カサゴの警戒心が上がり穴の最深部だけでヒットする状況だったが、カウンターリールで水深を正確に把握することで隙間の形状を把握して奥に潜むカサゴを攻略。20cm以上の良型を7匹キャッチできた。
これから産卵シーズンで接岸するカサゴは最盛期を迎える。夜間は活発に動き回るので釣果も伸びやすい。ぜひこの機会に箕田テトラ帯のデカサゴ、求めてみては。
24cmカサゴを正面から(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)