X(旧Twitter)で「突然アカウントがロックされた」「仮ラベルが追加された」という報告が相次いでいます。かく言う筆者も、数日前に突然プライベートのアカウントがロックされ、「仮ラベル」という謎のラベルが追加されてしまいました。ちなみにアカウントがロックされた直前に筆者が行った行動は、気に入ったポストを2回リポストしただけです。
また筆者の友人らからも「アカウントロックされた」という声が相次いでおり、中には「いいねしただけでロックされた」という人も。この「アカウントロック」と「仮ラベル」は一体何なのか、筆者の体験談をお届けします。
些細な動作でのアカウントロック現象が急増中
そもそもアカウントのロックは「過剰なリポスト」「過剰ないいね」「フォローを連続して行う」など、自動操作が行われた場合に起こりやすいことで知られています。
そしてXにおけるアカウントロックの基準が11月に入り、急激に過激なものへと変わったと見られます。特に「仮ラベル追加」などアカウントロック現象が多く報告されるようになったのは、11月13日頃。しかも今回は「一度いいねしただけ」「何度もリポストしたわけではない」というアカウントもロックされる事態となっています。
なお、11月20日現在、Xはこの現象が起こっている理由について説明していません。
筆者は2回リポストしただけでアカウントロックに
筆者が今回アカウントがロックされたのは17日夜のこと。原因として考えられるのは、その直前に同じアカウントが投稿したポストを2回連続でリポストしたことです。その後、そのリポストに関する感想を投稿して一度Xを閉じたのですが、次に開いたときには「ご利用のアカウントがロックされました」と表示されていました。
アカウントロック→「仮ラベル追加」でまずすべきこと
ではアカウントロックされた場合、どうすればアカウントを復旧できるのでしょうか。結論から言えばアカウントがロックされたあと「Arkoseチャレンジ」という謎のチャレンジを行うか、メールアドレスの認証を行えばロックは解除することができます。しかし、その後に「仮ラベル」が追加されるという流れ。
まずはアカウントロックを解除しましょう。
Arkoseチャレンジに合格する
Arkoseチャレンジを要求された場合、「始める」をタップしてパズルのようなArkoseチャレンジを行います。合格すればいったんロックは解除されます。
登録しているメールアドレス宛に認証コードを送る
Arkoseチャレンジではなく、メールアドレスの認証を要求されることもあります。
認証コードを入力後に「仮ラベル」が追加される
この手順でアカウントのロックは解除することができますが、今度はアカウントに「仮ラベル」というものが追加されます。なお、一時的にフォロー数が0になりますが、すぐに戻るので安心しましょう。
Xによると、このラベルが付く理由は「ご利用のアカウントがスパムを含んでいるか、その他の種類のプラットフォーム操作に関与している可能性があることがわかったことをお知らせしています」とのこと。「リーチに影響を与える」と明記されているため、ポストの閲覧数やいいね数などが急減する「シャドウバン」に近しい事象が起きる可能性があるラベルです。
ただし筆者が実際に仮ラベルが付いたアカウントを運用してみた限りでは、実際にはいいね数や閲覧数にはほぼ影響がありませんでした。仮ラベルが持つ役割は2024年11月現在では、いわゆるシャドウバンに比べて「皆無」に近しいレベルで小さなもののようです。この仮ラベルが付いた状態で何日かアカウントを運用していましたが、利用する上で特に不便なことはありませんでした。
ロック/仮ラベル追加されやすいアカウントは?
X上などでは、「フォロワー数よりフォロー数が多いアカウントが対象になりやすい」「古いアカウントがロックされやすい」といった指摘が散見されていますが、筆者が今回ロックされたアカウントは2024年3月に開設したもので、フォロー数が約370に対し、フォロワー数は830。Xで囁かれているうわさには該当しませんでした。
一方、11月20日に検証のために2010年から使用している、フォロー数29、フォロワー数0のアカウントで10回ほどリポストを繰り返したものの、こちらはロックされることはありませんでした。