東京都で唯一の村(島除く)である檜原(ひのはら)村には、神社の社務所に泊まれる古民家宿「山城」があります。
しかも泊まれるのは1日1組限定。
つまり貸切りで泊まることのできる宿です。
今の天皇陛下が皇太子時代に訪れたこともある由緒ある神社。
この記事ではそんな特別なお宿をご紹介しましょう。
昔檜原村は、武蔵と甲斐を結ぶ甲州裏街道と呼ばれた重要な交通路だったそうです。
九頭竜神社の社務所が宿を兼ねています(九頭竜神社まで社務所から徒歩5分)
延元元年(1336年)歴史的に見ると南北朝時代(今から約680年前) 中村数馬守小野氏経によりこの里が拓かれ数馬(かずま)の地名が今も残されています。
九頭竜神社は1545年現在の長野県の戸隠神社の奥社から分社されました。
現在の社務所の建物は江戸時代創建のもので登録有形文化財。
<社務所=古民家の宿山城の玄関>
宿のご主人は九頭竜神社の神主さんで25代目。
神主さんが本業です。
「山城」のお部屋は2部屋。
定員ベースでいうと8~10名まで泊まることができますが、コロナ禍以降1組しか受けないことにしたそうです。
供される料理は釜飯や山菜料理など。
訪れるお客さんのほとんどはリピーターだそうで、宿泊日の2か月前から予約受付開始、週末はすぐに埋まってしまうそうです。(1日1組ですから。。。)
この宿を好んで来られる方は宿でゆっくりしたい方という方が多いようで、宿に着かれたら何もせずお部屋で休まれる方が多いそうです。
今の天皇陛下が皇太子時代(昭和45年)に訪れたことがあるそうです。
また文豪の吉川英治や歴代都知事など多くの名士が訪れている宿として知られています。
古民家の宿山城のお部屋がこちらです。
貴賓室のような趣のあるお部屋(二間)です。柔らかい照明が印象的でした。このお部屋ならゆっくり時を過ごしたくなるのがわかりますね。
そしてもうひとつのお部屋がこちら。
お風呂は社務所を宿に使うようになってから増築されました。
建物は江戸時代のものですが、機能面では整備されています(トイレはシャワー付きトイレなど)
取材を終えて
他では味わえない雰囲気。
この宿ならお部屋で過ごしたくなるのがわかります。
神社の社務所だからといって堅苦しい制約もありません。
江戸時代の建物ながら機能的な設備は整っています。
何より宿内に漂う雰囲気が独特でした。
今回は泊まることはできませんでしたが、ぜひ泊まってみたいと思いました。
【古民家宿 山城の基本情報】
- 住所:東京都西多摩郡檜原村数馬2478
- 電話:042-519-5132
- 公式サイト:古民家宿 山城
文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ
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