藤尾翔太 写真:Getty Images

 町田ゼルビア所属のパリ五輪U23日本代表FW藤尾翔太は、PK直前の水かけ行為で度々話題に。周囲で賛否含めて様々な意見が挙がるなか、本人が水かけ行為の意図を説明。チームメイトのDF昌子源は、藤尾の行為を巡り主審から警告を受けていたことを明かしている。

 2024シーズンJ1リーグの東京ヴェルディ戦やガンバ大阪戦でPK直前にボールを濡らし、ゴールを奪った藤尾。8月17日開催の明治安田J1リーグ第27節ジュビロ磐田戦でも、PK獲得後にボールを抱えて給水ボトルに入っていた水をかけたが、主審からボール交換を求められ、不満をあらわにしたことは記憶に新しい。

 クラブ公式YouTubeチャンネルで12月25日に公開された昌子と藤尾の対談企画でも、PK前の水かけ行為が話題に。藤尾は第5節サガン鳥栖戦でのPK失敗に触れた上で、こう理由を説明している。

 「原因は芝が乾燥していて。乾いていたら、天然芝で結構引っかかる。引っかけて、僕が蹴りたい方向より全然左に行ってしまった。同じミスを繰り返すのは本当にアホなことだと思っているので、自分なりに考えて。元々ピッチは濡れているし、別にルール違反でもないので、水に ボールを含ませた方が、元々のピッチ状態に戻るという考えで、決めるための手段としてそのような方法をとった」

 藤尾の考えに賛同している昌子は、「そもそもまず何がダメなのかという。なぜ(タオルで)拭くのはオッケーで、濡らすのはダメなのか。雨の日はどうするのか」と、水かけ行為への否定的な意見に疑問を投げかけると、Jリーグ公式戦における審判員とのやり取りを明かした。

 「キャプテンだからレフェリーからよく言われて。翔太に言っていない時もあるけど、『藤尾選手がPKを蹴る時、ボールに水をかけたら、私は変えさせてもらいます』と言うレフェリーが何人かいた。俺は『その時になったら、本人に言ってください』と返している」