さらに象徴的なのが圧倒的な攻撃力だ。今季加入したばかりのFWマテオ・レテギはここまで12得点の活躍で現在セリエA得点ランクトップタイ。FWアデモラ・ルックマンも今季ここまで9ゴールとしっかり結果を出している。

マテオ・レテギ 写真:Getty Images

攻撃陣の多彩な顔ぶれ

2024年8月にアタランタへ加入したFWマテオ・レテギはアルゼンチン出身の25歳。2018年にアルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズでプロデビューすると、その後はレンタル移籍にて国内複数クラブでプレーした。2022年に所属していたCAティグレでは19ゴールを挙げ、この年のアルゼンチン1部リーグ得点王を獲得。その活躍により、2023/24シーズンはジェノアへ移籍し初の欧州挑戦を果たすとセリエA初年度ながら9ゴールを挙げた。

FWアデモラ・ルックマンは、イングランドのチャールトン・アスレティック下部組織出身の27歳で、エバートン(イングランド1部)やRBライプツィヒ(ドイツ1部)などを経て、2022年8月にアタランタへ移籍。加入した2022/23シーズンから2年は安定して2桁得点を記録しているが、彼の名を一躍有名にしたのは2024年5月23日に行われたUEFAヨーロッパリーグ決勝でのハットトリックだろう。この決勝戦でアタランタは、公式戦51試合無敗のバイエル・レバークーゼン(ドイツ1部)と対戦。前半12分と26分にルックマンがゴールを奪うと、75分にもダメ押しの3点目を挙げハットトリックを達成し、アタランタのヨーロッパ初タイトル獲得に大きく貢献した。

他にもFWジャンルカ・スカマッカが昨2023/24シーズンのセリエAで12ゴール、ヨーロッパリーグでも6ゴールを挙げ、エースストライカーとして活躍している。現在負傷のため離脱中だが、2025年2月頃の復帰が報じられおり、絶対的ストライカーの帰還は好調のアタランタにとって更なる追い風になるだろう。また、第17節のエンポリ戦で2ゴールを挙げる活躍を見せたFWシャルル・デ・ケテラーレにも注目したい。エンポリ戦では前半の早い時間にレテギが負傷退場。万一離脱となるとデ・ケテラーレにより一層の期待がかかることだろう。


アタランタ 写真:Getty Images

初のスクデット獲得なるか