ロビーニョ 写真:Getty Images

 元マンチェスター・シティやレアル・マドリードのスター選手であったロビーニョ氏(2020年引退)は、2024年のクリスマスを刑務所で過ごすこととなったようだ。ロビーニョ氏は、3月20日に強姦罪で有罪判決を受けた結果、9年の刑期を科されており、一時的な釈放を求めたものの却下された。服役を開始して以来、初めてのクリスマスとなる。

 元ブラジル代表として100試合に出場したロビーニョ氏は、サンパウロ近郊のトレメンベー刑務所複合施設に収容されている。この施設では、約2,500人の囚人が11日間の一時釈放を受けることが認められているが、刑務所当局はロビーニョ氏がこの特典を受ける条件を満たしていないと発表した。そのため、妻や3人の子どもたちとクリスマスをサントス市の自宅で過ごすことができなかったようだ。

 ブラジルの刑務所管理局は声明で、40歳のロビーニョ氏(本名ロブソン・デ・ソウザ)に言及し、「収容者ロブソン・デ・ソウザは“閉鎖的刑務体制”で刑期を務めており、一時釈放の対象ではありません。この特典は司法により“半開放刑務体制”の受刑者のみに許可されています」と説明している。また、ロビーニョ氏が収容されている「有名人刑務所」とも呼ばれるトレメンベー刑務所第II施設では、年末年始に囚人向けの特別なイベントは一切行われないとのことだ。

 ロビーニョ氏は2013年1月、セリエAのミラン在籍中にミラノのクラブでアルバニア人女性に性的暴行を加えた罪で有罪判決を受け、2023年3月21日から拘束されている。この裁判はイタリアで長年にわたり控訴が繰り返されていたが、最終決定を待つ間、保釈中にブラジルへ帰国していた。

 刑務所でのロビーニョ氏の日常は、週に1、2回行われる他の囚人とのサッカー試合や、読書グループ、基礎的な電子工学の授業などで構成されている。これにより刑期が短縮される可能性があると報じられている。