■父の「懐の広さ」に感動

まるでドラマのようなエピソードに、とんでもない不運が重なった事態は瞬く間に話題となり、同ポストは投稿から数日足らずで1万件以上ものリポストを記録している。

取材を快諾してくれた木船田さんに話を聞くと、事の発端は4月28日の深夜2時過ぎにまで遡ることが判明。

深夜2時に娘からLINE通話、衝撃の告白にギョッとするも… 親子愛が生んだ「二重の奇跡」が判明
(画像=『Sirabee』より引用)

木船田さんは「同時刻に、娘から『借りていた車のキーを川に落とした。回収しようとしているが暗くて上手くいかない』という内容のLINE通話がありました」「どうしてそんなことに…と訝しがりながらも、スペアキーはありますし、夜の川に落ちでもしたら危険だと思い、『キーはもういいから帰っておいで』と伝えました」と、当時の様子を振り返る。

後日、娘に事情を尋ねると、恋人と別れ話になり『プレゼントしたネックレスを川に捨てろ」と言われ、サイドスローで勢いよく投げたら、チェーンが逆の手に持っていたキーに絡まり、その状態で遠くへ飛んでいったことが明らかに。

その後、100円ショップの材料を駆使した即席の「マグネット釣竿」を携え、現地で捜査を開始した木船田さん親子だが、キーは一向に見つからない。

すると、そんな様子を見た近所の人物と思われる男性から「あと1時間もしたら潮が引いて、川底を歩けるようになりますよ」と、耳寄りな情報が得られたため、一度帰宅して装備を整えることに。かくして無事、キーの救出に成功したのだ。

深夜2時に娘からLINE通話、衝撃の告白にギョッとするも… 親子愛が生んだ「二重の奇跡」が判明
(画像=『Sirabee』より引用)

大切に乗っていた車(ダイハツ製)のキーが失くなり、木船田さん自身も思うところが無かったワケではないが、「詳しく聞けば別れ話の果ての出来事とのことで、娘の傷口に塩を塗るような真似をする気は起きませんでした」と、心境を振り返っている。

深夜2時に娘からLINE通話、衝撃の告白にギョッとするも… 親子愛が生んだ「二重の奇跡」が判明
(画像=『Sirabee』より引用)

車のキー自体は諦めがつく物だが、娘が修学旅行のお土産にと買ってくれたキーホルダーがお気に入りだったため「どうにかしてそれだけでも回収したい」という思いがあったそうだ。なお、約10日間も水に浸かっていたキーはその後無事に復活し、問題なく作動している模様。

深夜2時に娘からLINE通話、衝撃の告白にギョッとするも… 親子愛が生んだ「二重の奇跡」が判明
(画像=『Sirabee』より引用)

そこで今回は、このような事態に巻き込まれても復活を遂げたキーの性能について「ダイハツ工業株式会社」に詳しい話を聞いてみることに。すると、ダイハツ担当者も驚愕した、知られざる事実が明らかになったのだ…。