2024年は「スーパー選挙イヤー」だ。政治家の動きが活発化している。欧州では6月、欧州議会選挙が実施されることもあって、国を超えた政党間の話し合いも水面下で行われている。その一つ、フランスの右翼ポピュリスト政党「国民連合」(Rassemblement National=RN)のマリーヌ・ルペン女史(国民議会議員会長)とドイツの極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のアリス・ワイデル共同党首が2月初め、パリで会合している。

バルデラRN党首とルペン女史(RN公式サイトから)(編集部)

欧州の代表的右翼過激派政党の代表、それも女性同士の会合ということでさぞかし華やかな雰囲気の中で話し合われただろうと想像するが、実際はかなり突っ込んだ話し合いが持たれたという。それだけではない。欧州の政界では先輩格のルペン氏(55)はワイデル党首(45)に宿題を出し、ワイデル党首は近日中にその返答を書簡で送ると約束したというのだ。

AfD(ドイツのための選択肢)のティノ・クルパラ党首とアリス・ワイデル共同党首 AfDインスタグラムより(編集部)