読書はアウトプットを
樺沢さんは、毎月20冊以上の読書を30年以上継続している。これはインプットとしてはかなりのボリュームといえるだろう。
アウトプットの方法を工夫し、インプットとアウトプットのバランスを整え、学びと自己成長のスピードを最大化することに成功したからです。人生は、アウトプットで変わります。仕事や勉強をアウトプット中心に切り替えるだけで、計り知れない能力を発揮することができるのです。(樺沢さん)
本を100冊読んでもアウトプットしなければ、現実の世界は何ひとつ変化することはありません。インプットは『脳内世界』が変化するだけ。アウトプットして、初めて『現実世界』を変えることができます。目の前の現実を変えたいなら、どんどん話して、書して、行動しなければいけません。(同)
本を読みっぱなしでは身に付かないということがよくわかる。
インプットとは、脳の中に情報を入れる、つまり「入力」すること。アウトプットとは、脳の中に入ってきた情報を脳の中で処理し、外界に「出力」することです。「読む」「聞く」がインプットで、「話す」「書く」「行動する」がアウトプットです。本を読むのはインプット。その感想を友人に話せばアウトプットになります。(樺沢さん)
読書は集中力が高まる時間帯に本の感想を文章に書くのもアウトプットですし、本の内容をもとに実際に行動してみることもアウトプット。勉強なら、教科書を読むのがインプット。問題集を解く、テストを受けるのがアウトプット。理解した内容を友人に説明する、教えるのもアウトプットです。インプットすると、脳の中の情報や知識が増えます。(同)
筆者は、2010年から年に数百冊の書籍紹介をおこなっている。日々のインプットもアウトプットも欠かせない。本を読む作業は、ルーティン化したほうが効率はよい。こうした読書のスピードや吸収力が加速する方法を試したほうがいいだろう。
集中力が低い状態で本を読んでも、頭に入ってこない。集中力を高めて読むためには、集中力が高くなりやすい時間帯に本を読むことが必要である。
私の場合は、夜寝る前の1時間に読書の時間を取るようにしている。朝型の人は朝に本を読むといいだろう。人によって夜型、朝型の違いがある。無理をせず、読みやすい時間帯に合わせること。集中力も高まり、あなたの人生を豊かにしてくれるはずである。
なお、樺沢さんが独自のアウトプット理論を確立したのは40歳を過ぎてから。学びに年齢は関係ないことを覚えておきたい。
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提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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