アジア圏も多いですが、いずれもシンガポール、帆痕、台湾など比較所得水準の高い国々ですね。
西欧諸国を見ても、上位に入るのはフランス、スイス、ルクセンブルクなど所得水準の高い国です。
やはり、対外直接投資は基本的には自国と同等か、それ未満の所得水準に対する投資という事になりそうですね。
3. アメリカの対外直接投資残高続いて、アメリカの相手国別直接投資について眺めてみましょう。
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図3 対外直接投資残高 2022年 アメリカOECD統計データより
図3が2022年のアメリカの相手国別対外直接投資残高です。
イギリスをはじめ西欧諸国との関係性が強い事がわかりますね。
イギリス(16%)、オランダ(14%)、ルクセンブルク(9%)、アイルランド(9%)でほぼ50%となります。隣国のカナダは7%です。
アジア・大洋州地域ではシンガポール、オーストラリア、香港が上位国(15位以内)に入りますが、日本は入りません。
日本は約800億ドルで、17番目の水準となっています。
4. アメリカの対内直接投資残高続いて、アメリカの対内直接投資残高です。
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図4 対内直接投資残高 2022年 アメリカOECD統計データより
図4が2022年のアメリカの相手国別対内国設投資残高です。
上位から日本(15%)、カナダ(13%)、イギリス(13%)、ドイツ(12%)、フランス(7%)とG7諸国が並びます。上位4か国で50%以上を占めます。
特に日本からの直接投資が最も多いというのが印象的ですね。
日本は対アメリカで、直接投資が大きく超過している事になります。
アメリカの日本からの対内直接投資が7750億ドルですので、差引7000億ドル程度が日本からの直接投資超過となります。
5. ドイツの対外直接投資残高続いて、ドイツの直接投資について眺めてみましょう。
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図5 対外直接投資残高 2022年 ドイツOECD統計データより
図5は2022年のドイツの相手国別対外直接投資残高です。