姿勢、所作、表情、装い、食事、気遣い、話し方・・・。
なぜか自然と、まわりから大切にされる女性になるためのマナーと心得が一冊になりました。
「オトナ女子のふるまい手帖」(髙田将代 著)SBクリエイティブ
言葉にはステキな秘密が詰まっている高田さんが、ある著者を招いて「美しい言葉とふるまい」という講座を開催した際、教えてもらったのが「やか言葉」だったそうです。「やか言葉」とはどのような言葉でしょうか。
「『やか言葉』とは、最後が『やか』で終わる言葉。 すてきなものが多いんですよと言われて、思い浮かべてみたところ、おだやか、さわやか、しなやか、たおやか、 あざやか、はなやか、しとやか、つややか、まろやか、かろやか、にこやか、すずやか………とたくさん。柔らかで、なんとも言えない繊細さを感じる、美しい言葉ばかり」(高田さん)
「響きがよく、 どの言葉も魅力的です。たおやかな女性でありたい、しなやかに生きたいなど、こんなふうでありたいと思わせてくれる言葉たちです。 好きな「やか言葉」を一つ拾い出し、胸にそっと置いてみると、そんな女性になれる気がします。今日は○○やかな私でいこう、そう思ってふるまい、ふさわしい言葉を口にする そんなふうに使ってみてください」(同)
たしかに、日本語はとても複雑なもので、ちょっとした言い方、表現の仕方でニュアンスが大きく変わってきます。
そのためにも大事なのが基本的な使い方。これがわかっていなければ、誤解を招くこともありますから注意が必要です。
たった一語で伝わり方は大違い「今さら」と思われるかもしれませんが、文章の基本を改めて見直してみましょう。まず最低限、意識しないといけないことがあります。それは「て・に・を・は」の使い方です。
語句と語句をつなげて、前後の関係を表したり、一定の意味を加えたりする付属語ですが、使い方を間違えると、文章のニュアンスが変わってきます。よくある例を見てみましょう。
居酒屋に入った。「ビールでいいです」
1は、「ビールがいいんだ」という意思を感じます。2だと、とくに意思は感じられず、「何でもいいけど、とりあえずビールでいいです」という消極的な印象です。「が」と「で」が違うだけで、ずいぶん印象が変わりますね。
もう一つ、わかりにくいのが「が」と「は」の使い分けです。