初心者は情報に強くなれ
「いまN証券が、1株100円で○株を売りに出している。朝から投売り状態だ。ここは、指値でいって成立したらナンピン買いだな。もしくはN証券推奨銘柄をストロングバイで攻めよう」。株で損をしないためには、「株式投資のルール」を理解しておく必要がある。とくに初心者の場合、注意すべきことを理解していないことが多い。
「自己資金以上のものを投資にまわさない」「信用取引はリスクが大きい」「1つに張りすぎると暴落した際のリスクがある」など、鉄板ルールが存在するが知らない人が多い。
そして、最も難しいのが利益確定のタイミングと損切ではないかと考える。実際に、投資前には○○円になったら利益確定をするといったプランを考えているもの。しかし、チャートを見ているうちに動きがいいから欲をかいたり、損切りは大きめにしようというように、プランを変更してしまうことがある。
株は売却することで一つの取引が完了する。株は買うよりも売る方がよっぽど難易度が高く、最終損益に影響を与え易い。「いつ売るか」、「なぜ売るか」の根拠をはっきりさせなくてはいけない。最終損益に大きく影響を与えるのが売却戦略になる。
また、確実に儲かる投資など存在しない。そのような投資が存在しても一般に出回ることは理論的に考えられない。第三者が美味しい情報に有りつけるほど甘くはない。だから初心者は情報の目利きにならなくてはいけない。
本書は投資初心者向けのわかりやすい本といえる。投資への不安をなくし、投資にチャレンジできる考え方や投資術をレクチャーしている。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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