ピラミッドの中で眠るとどんな夢を見るのだろうか――。人気ユーチューバーが近くギザの大ピラミッドを100時間レンタルして動画を撮りまくるという驚きの発表をしている。

■ギザの大ピラミッド内でYouTube撮影

 人気ユーチューバーのジェームズ・スティーブン・ドナルドソン、通称“ミスタービースト”はギザの大ピラミッドをレンタルして、内部を探索して撮影する許可を得たことを先ごろ明らかにした。

「100時間ピラミッドの好きな場所を探索させてくれる動画を撮るつもりです。ピラミッドで眠って、ピラミッドを独り占めするつもりです」とミスタービーストはノア・ライルズ氏との最近のポッドキャストで話している。

 ちなみにエジプト考古省は、資金力があり適切な許可を得た人に対して、ピラミッドでのプライベートイベントをまれにではあるが許可している。しかし結婚式や葬式などは厳禁である。

 ミスタービーストの計画には、一般の人がめったに見ることのできないエリアへの探検も含まれている。

「ピラミッドの中に入ったことはありません。秘密を見つけて、すべての部屋や墓などを調べたいのです。地下深くには秘密の通路もたくさんあります。何が起こるかわかりません」(ミスタービースト)

 ミスタービーストは、政府公認ツアーガイドの同行のもと、通常は人目につかない部屋や廊下の記録を撮影する計画を練っているようだ。これまで注目されてこなかった部分を見ることで、ピラミッドの謎を解明できるかもしれないとの期待もあるようで興奮を隠せない。

 前述のようにエジプトのピラミッドはこれまでもイベントに貸し出されたことがあるが、ミスタービーストのプロジェクトは好奇心と批判が入り混じったものとなっているようだ。

 懐疑的な人々はSNSで、エジプトの墓は侵入者を罰するために呪われているという伝説的な“ファラオの呪い”に言及し、ミスタービーストも呪われることになるとジョークを発している。

“ファラオの呪い”には根拠はないが、長らく封印されていた古代の墓には真菌病原体などの危険が潜んでいる可能性もある。ツタンカーメンの墓の発掘に資金を提供し、発掘に立ち会ったカーナヴォン卿はその5カ月後に死去しているのだが、一説では墓由来の真菌感染症にかかった可能性が示唆されている。

人気ユーチューバー「MrBeast」ギザの大ピラミッドを“100時間レンタル”すると明かす
(画像=Image by Soupy Squirrel from Pixabay,『TOCANA』より 引用)

 100時間のレンタル期間はずっと中にいてピラミッド内で眠るつもりだと話しているミスタービーストだが、トカナ的には瞑想をしてほしいところだ。

 作家のアンドリュー・コリンズ氏は、ギザの大ピラミッドの内にある「行き止まりの通路」は超低周波音が響く世界最高の“瞑想スポット”であり、そこで瞑想を行えば意識が天上界へと誘われるという。

 ともあれミスタービーストの大ピラミッドの100時間レンタルはどのような様相を見せることになるのか楽しみに待ちたい。

文=仲田しんじ

提供元・TOCANA

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