篠田善之監督 写真:Getty Images

 ヴァンフォーレ甲府元監督の篠田善之氏に、中国行きの可能性が浮上。先日、甲府とパートナーシップ提携を締結した南通志雲の指揮官に就任すると、現地で報じられている。

 現在53歳の篠田氏は、アビスパ福岡、FC東京、清水エスパルスを指揮。2020年から3シーズンにわたり清水のコーチを務めた後、2023年から甲府を指揮していた。その甲府では、監督就任1年目にJ2リーグで8位に。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではベスト16入りと、J2所属クラブながらも好成績を残したが、2024シーズンは開幕ダッシュに失敗。第22節終了時点で6勝7分9敗と14位に沈むと、7月2日に解任されている。

 甲府退団後、フリーの身である篠田氏だが、中国メディア『網易』が12月23日に伝えたところによると、同氏には中国2部降格クラブである南通支雲の監督に就任する見込み。南通支雲は12月13日、日本語と英語の通訳を公募しているが、この時から現地では日本人指導者招へいの可能性が取り沙汰されていた。

 南通支雲は2016年3月に設立。2018年に2部昇格、2022年に1部昇格を果たしたが、2024シーズンは残留ラインから勝ち点7差の最下位に。同クラブのテクニカルディレクターを務めていたポルトガル人のダビド・パトリシオ氏が2024年6月からチームを率いていたが、2部降格により監督交代は決定的と思われる。

 なお南通支雲は11月29日、クラブ公式サイトを通じて甲府との戦略的パートナーシップ協定の締結を公式発表。内容について「トップチーム、育成年代の構築、移籍市場での協力、クラブ運営データの共有」などと記されているが、甲府は12月23日時点でパートナーシップ提携について発表していない。