2020年、ロシアで26年間、家から一歩も外に出たことがない驚愕の女性が発見された。ニュースサイト「Oddity Central」が報じている。
ロシア西部のアレフィンスキー村に住む42歳のナデシュダ・ブシュエワさんは、16歳の時から一度も家を出ていなかったという。だがこの度、病気の母親を入院させるために、26年ぶりに“外出”したところ、その存在が再発見されたそうだ。
ナデシュダさんが家に“軟禁”されるようになったのは、母親から友達との外出を禁止されたことがきっかけだったという。それから徐々に外出が減っていき、数年後にはまったく外に出なくなってしまったというのだ。不登校のナデシュダさんを心配して他の村人が話に来ても、母親のタチアナさんが追っ払ってしまったそうだ。
結局、村人たちは説得を諦め、ナデシュダさんの存在は忘れ去られてしまった。だが、どうしてナデシュダさんが無茶な母親の要求を受け入れるようになり、従順に従い続けたのか、その理由はまだ分かっていない。
この26年間、ナデシュダさんの生活がどういったものだったかは現在の風貌からある程度うかがい知ることができる。ボサボサで大きな団子のようになってしまっている髪は12年間一度も洗っていないという。また、着ている服もそれと同じかそれ以上替えていないというから恐ろしい。そして、食事としてキャットフードを食べていたそうだ……もはや拷問でしかない。
ただ、日光を浴びていないためか、ナデシュダさんの肌は42歳とは思えぬほど綺麗で皺も少なく、実年齢よりかなり若く見える。20代と言われても信じてしまうかもしれない。またキャットフードしか食べていなかったせいか、スレンダーな体型で、肥満など不健康なところは見当たらない。質素な引きこもり生活には美魔女効果があるのだろうか……。
とはいえ、ナデシュダさんは自分の生活が決して幸福だと思っていたわけではなく、発見後には、「ソファの上で死んでいる猫のように私もすぐに死んでしまうわ。私の人生は猫よりもひどい。猫の方が私よりも権利を持っていて、ずっと生き生きしている。私は存在さえしない、ただの歩く屍よ」と、その胸の内を周囲の人に語ったそうだ。
母親から解放されたナデシュダさんは、パスポートを取得し、仕事をしたいと今後の願望を口にしているが、奇妙なことに生活スタイルを変えることには及び腰だという。現地社会保障サービスの責任者によると、ナデシュダさんは全てのリハビリサービスを拒否しているそうだ。
ナデシュダさんに精神疾患は見られず、心身ともに極めて健康体であるため、強制的に彼女にリハビリを受けさせることはできない。彼女が人生を取り戻すためには、自発的に動く必要があるが、あまりにも長い軟禁生活で意欲というものが消え失せてしまったのかもしれない。
ソーシャルワーカーらが、自宅の掃除を申し出ても、ナデシュダさんは完全に拒否。他人を寄せ付けないそうだ。今後、彼女が心を開くことはあるのだろうか? 地元の人々らの根気強い働きかけが必要になってくるかもしれない。
提供元・TOCANA
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