ルノーがピュアEVのハイパフォーマンスモデル「5ターボ 3E」を公開。不朽のグループ4マシン「ルノー5ターボ」を彷彿とさせるアグレッシブなエクステリアに、総出力500bhpを発生する2基の電気モーターをリアアクスルの各ホイールに搭載。市販モデルは2026年に発表予定
仏ルノーは2024年12月13日(現地時間)、ドキュメンタリー作品の「Anatomy of a Comeback」内において、ピュアEVのハイパフォーマンスモデル「5ターボ 3E(5 Turbo 3E)」を公開した。
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今回公開された5ターボ 3Eは、1978年開催のパリ・サロンにおいて初披露、1980年に市販デビューを果たした世界ラリー選手権(WRC)グループ4のホモロゲーションモデルである「5ターボ」を、電気自動車として“レトロフューチャー”したハイパフォーマンスEVの試作車に位置する。
エクステリアは往年の5ターボおよび5ターボ2(グループBホモロゲーションモデルで1983年デビュー)を彷彿とさせる前後のブリスターフェンダーや大型化した前後バンパー、ルーフスポイラーおよびリアゲートスポイラー、そしてかつてのルノー・スポールのワークスカラーであるイエロー&ホワイトにブラックのアクセントを施したボディカラーを採用したうえで、先進的なLEDのヘッドランプおよびフォグランプやLEDリアコンビネーションランプ、“R5 TOURBO 3E”のデカール、サイドのモーター冷却用エアインテーク、エアインテークの片側に配した充電ソケットなどを新たに装備。また、ボディシェルの随所にカーボンファイバー材を取り入れて、効果的な軽量化と高剛性化を図る。足もとには新デザインの20インチアロイホイールと前245/35/後275/35ZR20サイズのミシュランPILOT SPORTタイヤを組み込んだ。
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パワートレインに関しては、総出力500bhp超を発生する2基の電気モーターをリアアクスルの各ホイールに搭載。リアミッドシップにエンジンを配置した5ターボと同様、後輪駆動で仕立てる。性能面では、0→100km/h加速3.5秒を実現したという。
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なお、5ターボ 3Eの市販モデルは2026年に発表予定。また、2025年内には5ターボ 3Eのデビューを盛り上げるティザー企画なども実施する計画である。
文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER
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