■自ら命を絶ったエディー

生後すぐに引き離された兄弟の運命がトンでもないことに…
(画像=現在のデイヴィッド(左)とロバート(中)「Daily Mail」より引用,『TOCANA』より 引用)

 ロバートとエディーの数奇な再会は世間の注目を集めた。そして、これが3人目の兄弟の発見につながることになる。2人が並んで写っている写真を新聞で見たデイヴィッドが名乗り出てきたのだ。すると、3人はさらに注目を浴びるようになり、米有名歌手マドンナの1985年の映画『Desperately Seeking Susan』にカメオ出演するまでになった。

 人気絶頂の3人だが、ここで暗い展開を迎える。3人がなぜ別れて育ったのか調べるうちに、自分たちが非道徳的な実験の犠牲者だと分かったからだ。このことがきっかけかは分からないが、エディーは33歳で自ら命を絶った。現在、残された2人はLouise Wise Agency(現・The Jewish Board)に謝罪と賠償、研究データの公表を求めている。

 ノイバウアー医師の実験に利用された他の子どもたちは今も自分の兄弟姉妹の存在を知らない可能性があるという。また、ロバート・エディー・デイヴィッドの3人は結果的に再会することができたものの、本来ならば3人一緒に過ごすはずだった貴重な19年間を犠牲にされたことは間違いない。正直それほど重要とも思えない実験のために(たとえ合法であったとしても)、人々の人生を狂わせた罪は重い。

提供元・TOCANA

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