ベカ・ミケルタゼ 写真:Getty Images

 ファジアーノ岡山に敗れてJ1昇格を逃したモンテディオ山形は、韓国1部の光州FCからジョージア代表FWベカ・ミケルタゼの獲得が決定的。ヴィッセル神戸所属MF齊藤未月やアスルクラロ沼津所属FW齋藤学の元チームメイトである同選手を巡って、Jリーグ他クラブと争奪戦を繰り広げていたという。

 韓国メディア『フットボリスト』は12月20日、日本・韓国サッカー関係者から独自に入手した情報として、「ミケルタゼの山形移籍で合意。公式発表のみを残している」とリポート。光州FC退団の背景に、Kリーグの財政的フェアプレーを遵守するべく、現有戦力の売却に迫られているクラブの厳しい現状を挙げていた。

 また同国メディア『インターフットボール』は、関係者の話として「韓国3クラブ、日本2クラブが、2024シーズン終了後に移籍金ゼロで獲得可能なミケルタゼを狙っていた。AFCチャンピオンズエリート(ACLE)での活躍が特に大きな影響を与えていた。異国の地での挑戦は選手本人にとって難しい決断だが、山形の本気度や起用法に関する計画に納得した」と、山形が争奪戦を制した背景を伝えている。

 現在27歳の同選手は、身長185cmで両利きのストライカー。ロシア1部ルビン・カザンで齊藤とチームメイトだったほか、2021年7月から2シーズンにわたりオーストラリア1部ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツに在籍。2023年1月から5か月間、齋藤とともにプレーしていたが、同年6月に光州へ移籍している。

 光州の一員として迎えた2024シーズン、リーグ戦18試合の出場で3ゴールを1アシストをマークしたミケルタゼ。9月17日開催のACLE横浜F・マリノス戦で1ゴール1アシストと結果を残したものの、10月以降は公式戦ほぼ全試合でベンチ外だった。