■「外国アクセント症候群」の謎
正式な診断を受けて以来、エミリーさんは言語療法士のもとに通っているが、彼女のアクセントは相変わらず外国人風のままだ。
医師は彼女のアクセントはかなり長期間、おそらくはずっとこのままかもしれないと告げた。発する言葉に外国風のアクセントがついて以来、彼女は彼女を移民と思う人々から差別を受けたという。そしてそのストレスが、エミリーさんの健康状態を悪化させるのだ。
「私にとって最も難しいのは、この声を受け入れることです。そして、いつかはその日が来るでしょう」(エミリーさん)
エミリーさんのケースは、米アリゾナ州の女性ミシェル・マイヤーズさんのケースと驚くほど似ている。彼女は一度も米国の外に出たことがないのに、激しい頭痛の後に、複数のアクセント(イギリス、アイルランド、オーストラリア)で話し始めた。そして、彼女もやまり「外国アクセント症候群」と診断されている。
このケースが「ゼノグロッシー」に当てはまるかは不明だが、全ての例に共通しているのは、激しい頭痛に襲われた後に、言語能力に著しい変化が現れたことであろう。
果たして日本にもこのようなケースがあるのか、調べてみると、日本にも「外国アクセント症候群」の例はあるという。その場合のアクセントは、英語アクセント型と中国・韓国語アクセント型の2つに分かれるという。人間の脳には、まだまだ無限の謎が潜んでいるようだ。
文=三橋ココ
提供元・TOCANA
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