2017シーズン途中の浦和レッズ監督解任を受けて、野々村元社長のもとでペトロヴィッチ監督の招へいに動いた札幌。野々村氏は2022年3月のJリーグチェアマン就任によりクラブを離れたが、その後は三上氏への負担が集中。一部からは三上氏の社長業兼務がJ2降格の原因だと指摘されているが、西は野々村氏の社長退任についてこう述べている。

 「野々村さんがミシャを連れてくるというプロジェクトを始めて。野々村さん自体はJリーグに行くことになって、コンサドーレからいなくなったけど、やっぱり彼が始めたプロジェクトなので、終わり方も彼が決めてから出ていくべきだったかなと思う。後に残された人が、これだけ多くのファンの方から支持されているミシャさんを終わらせるというのも、なかなか難しい判断になってしまったと思う」

 ペトロヴィッチ前監督のもと、エレベータークラブという立ち位置から脱し、J1に定着したと思われていた札幌。選手と監督の関係、組織体制の変更がJ2降格という結果を招いたと言っても過言ではない。