知人に不動産会社の社長がいます。いままで10冊ほど出版していますが、不動産の本には飽きてしまったようで、最近は自己啓発書の本を出しています。ところが、読者の評価はイマイチでなかなか売れません。

いまの不動産事業を成功させるにあたって、自己啓発書の教えが役に立ったなどのエピソードをまとめたり、連関性を訴えれば説得力もありますが整理されてはいません。読者が違和感を覚えてしまい結果がついていないのだと考えました。

自分の得意を見つけるためには、自分の興味や情熱が何であるかを考え、それについて深く掘り下げる自己分析が必須です。志向タイプをはっきりさせて、自分の強みや弱みを明確にしながら、自分自身の軸や志向を発見するのです。

初めての人には新鮮に映るでしょう。しかし、自己分析で見つけた強みは誇大妄想になりかねません。誰もが実績として認めるようなものでない限り、他者と一線を画するほどのオリジナリティーにあふれていることはないからです。

今回紹介した本は、自分の強み弱みを把握したい人、得意を見つけたい人に読んでもらいたい一冊です。新たな気づきがあると確信しています。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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