滝の前には「天城越え」の歌碑があります。やはりこの滝は石川さゆりさん抜きで語ることはできないですね。天城越えほどの苦難も(不倫相手である)覚悟を決めてあなたと一緒に超えてゆきたい。女の情念がこもった歌ですね。そんな天城越え、わたしは孤独に一人でさくっと行ってしまいましたが。

浄蓮の滝のすぐそばではわさびが栽培されていました。水がきれいだということが改めて分かりますね。川の方では渓流釣りも楽しめるそうです。

浄蓮の滝の入り口には川端康成の「伊豆の踊子」の像が立っています。これからもいくつか「伊豆の踊子」像を見ることになるのですが、ここの銅像の主人公、とくに踊子「薫」の方は若く子供のように見えます。原作の「薫」は数えで14歳。この像のように子供っぽいほうが原作に忠実なのかなと思いました。大人びたイメージのある山口百恵さんが映画「伊豆の踊子」で主演をした時も彼女は15歳だったわけですしね。ちなみにこの映画、石川さゆりさんも出演しています。このころから「天城越え」には縁があったんですね。

浄蓮の滝の銅像より大人びた印象のある薫。背丈がだいぶ違うような…。

河津七滝を目指す道中休憩がてら寄り道した浄蓮の滝でしたが、なかなか見ごたえのある滝でした。それでは天城の山中、Amazon Musicで石川さゆりを聞きながら河津七滝目指してもうひとっ走りドライブしたいと思います。

♪あまぎぃ~ごぉ~え~~~~(もういい)

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年2月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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