また超過死亡が話題になっているが、今までアゴラでも議論した結果をまとめておこう。次のグラフのように世界中で超過死亡数とコロナ死者数の相関係数がきわめて高いことは明らかである。それに対して、ワクチン接種数との相関係数は低い。
超過死亡はすべてコロナ死者である世界各国の超過死亡について,死亡者数推移はワクチン接種とは相関せず,新型コロナウイルス流行と一貫して相関しているというデータ GitHub hmatejx/COVID_mortality pic.twitter.com/BptU45CGgE
— EARLの医学ツイート (@EARL_med_tw) June 5, 2024
これを説明する仮説はいくつか考えられるが、ここでは仁井田浩二氏のもっともシンプルな仮説を紹介しよう。それは超過死亡はすべて直接・間接のコロナ死者であるというものだ。超過死亡数がほぼ一貫してコロナ死者数の3倍になっているので、陰性の死者も一時はコロナに感染した隠れコロナ死と考えるのだ。
これは超過死亡の定義から考えると自然である。それは平年にはなかった出来事(感染症や災害など)による死者を示すものだから、2022年に起こった(多くの日本人に影響を及ぼす)平年とは違う出来事は、コロナの流行とワクチン接種しかない。