北欧の「Hygge(ヒュッゲ)」に学ぶ
北欧に「Hygge(ヒュッゲ)」というものがあります。これは、物質的な豊かさではなく、精神性を重視した考え方のこと。誰かと何かを一緒にしたときに生まれる、あたたかい気持ちのこと。
Hyggeという考え方は、北欧ならではの生活様式がベースにあります。ゆっくりした暮らしを提案しているので、スローライフの概念に近いといえるでしょう。
友人と輪になって座ったり、食べものを分け合ったりする習慣。時間と習慣によってつくられ、物語や儀式、価値観を通じて、世代から世代へと受け継がれてきた考えです。
世界で最も幸福な国民として知られるデンマークは、生活水準が高く、医療制度も整っています。デンマークは、国連の世界幸福度ランキングで1位を3回獲得していますが、食料品を含む消費税率が25%、所得税も40~60%と、世界一税金の高い国です。
以前、消費増議論のなかで、「北欧は税率が25%」「だから消費税率をもっと上げるべき」と指摘した、呆れたトンデモ国会議員がいました。まったく、それで構いませんが、議員報酬も北欧並みに下げてもらいたいものです。
お金をかけずに楽しみを見出すことは時流にマッチしていています。そんな生活様式を意識したい方には、本書をおススメします。新年度前に読んでおきたい一冊です。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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