ウルグアイからアルゼンチンに消費者や観光客が殺到

これによるインパクトはウルグアイの消費者の間で顕著になっている。同国の消費者が隣国アルゼンチンで買い物をする人が急増しているのだ。同様にウルグアイからアルゼンチンを訪れる観光客も増えている。

一方、それがウルグアイの生産業者と輸出業者にとっては競争力を失う結果となっている。実際、ウルグアイの製品の売上が昨年6月の時点で40%減少したという。同様に、アルゼンチン旋風の影響でウルグアイでは2万人が雇用を失なったそうだ。(6月13日付「イ・プロフェシオナル」から引用)。

昨年6月中旬のウルグアイの連休時には8万人がウルグアイからアルゼンチンに車で国境を通過したことが記録されている。アルゼンチン通貨ペソの切り下げでウルグアイからアルゼンチンに向けてさらに買い物客や観光者が急増するのは必至である。(同上紙「イ・プロフェシオナル」から引用)。

僅か350万人の人口しかいないウルグアイで、一昨年だとその76%の人がアルゼンチンを訪問したという。その影響で総額6億5890万ドルがアルゼンチンで消費されたそうだ。昨年も、第1四半期だけでおよそ114万人がアルゼンチンを訪れ4億7100万ドルを消費している。(同上紙「イ・プロフェシオナル」から引用)。

その一方で、アルゼンチンの富裕者は税金の少ないウルグアイに移住する人が増えている。しかし、アルゼンチンで右派のミレイ大統領が登場したことによって、アルゼンチンペソの切り下げもその度合いを少なくして行くはず。だからウルグアイからアルゼンチンへの観光客の流れも幾分減少して行くであろう。しかし、まだ現在もアルゼンチンにおいてウルグアイからの買い物客は目立っている。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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