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佐々木淳医師の記事「病院がないほうが死亡率が下がる」は本当か?というX(旧ツイッター)の記事が話題になったのをご存知だろうか。

「いいね」が2000以上ついているので、かなり話題になったようだ。

何を隠そう、この記事を書いている筆者・森田洋之の夕張市の研究分析の間違いを指摘した記事なのである。

かなりの長さなので要約すると

医療崩壊した夕張市では、かえって医療費が減少し救急搬送が減った、と森田氏は誇らしげに言うが、それは単に透析患者など病弱で医療依存度の高い高齢住民が医療の充実した札幌などの都市部に転居することによって相対的に医療・介護依存度の低い人口集団が生じたからで、何の自慢にもならない。医療費は札幌などの夕張市外の自治体の負担に付け替えられただけだ。個々の市民の医療依存度を下げたわけではない。事実、夕張市の高齢者人口は減っている。

と言うわけだ。更に語気荒く、

全国の過疎地自治体が、このような「魅力的なデータ」があるにも関わらず病院を守り続けているのは、たぶん、このロジックの罠に政策担当者の多くが気付いているからだろう。 相関関係と因果関係は違う。朝食を食べない子どもの成績が悪いのは、「朝食を食べないことのよる栄養不足」ではなく、「朝食を食べさせてもらえない家庭環境」にその主たる要因がある。だから、学校で朝食を食べさせればいい、そんなに単純に解決できる話ではない。

と、何やら因果関係・相関関係の話まで持ち出して筆者を小馬鹿にしている。

夕張の話をすると必ずこのような批判が出てくるのだ…。

いい機会なので、本記事では、こうした意見について「ぜんぜん違うよ」という反論を展開したい。