日本経済新聞の名物企画に「私の履歴書」というコーナーがあります。各界の有名人が1ヵ月で自分の人生を振り返る内容です。
実業家から政治家、アーティストなど様々な方が登場しますが、官僚や大手企業でトップに上り詰めた人は、有名大学から組織に入り、大きな失敗をすることもなく、レールに乗って立身出世した人が目立ちます。
官庁や大手企業では、いわゆる「減点主義」によって人事評価が行われます。過去に前例のないような斬新な実績を上げた人よりも、大きな失敗をしなかった無難な人が選ばれる傾向があるのです。
つまり、組織の中で評価されるためには、成功することよりもまず失敗しないことが大切なのです。
たたき上げの経営者やアーティストはこれとは真逆です。
自分で事業を立ち上げた企業経営者は、世の中に前例がなかった事業をゼロから生み出し、失敗を繰り返しながら収益化していきます。だから破天荒な人生を歩んできた人が多く、多くの失敗を繰り返し、最終的に自分のやりたかったことを実現しています。
これはアーティストも同じです。