著者の中村郁さんは20年間、産休以外で仕事を休んだことがありませんでした。多くの人気番組でナレーションを担当してきた経験があります。実は、中村さんは発達障害だったとカミングアウトしています。
『発達障害で「ぐちゃぐちゃな私」が最高に輝く方法』(中村郁著)秀和システム
実は傘が危険だったという話中村さんは日常的にモノをなくすことが多いと言います。中村さんには「買ってはいけないモノ」がありました。それは何でしょうか?
「私は傘をなくします。絶対になくしてしまうのです。どんなに気をつけていても、必ずなくなります。なくなるタイミングは、無限にあります。出先でお手洗いに行った瞬間、電車のなかでイスの手すりに傘をかけた瞬間、お店の傘立てに入れた瞬間。一日中雨が降っている日よりも、途中で雨が上がってしまったときがいちばん危険です」(中村さん)
「電車でなくさない方法として、傘の柄を自身のバッグに引っかけたり、ジャケットのポケットに引っかけたりする方法を教えていただき、さっそく試してみました。おかげさまで、電車内でなくすことはありませんでしたが、電車のトラップを切りぬけたのに、その日どこかでなくなってしまいました」(同)