(1)ダイソン USP…吸引力の変わらないただひとつの掃除機
(2)iPod(Apple) USP…“1,000 songs in your pocket.” 「ポケットに1,000曲のミュージックライブラリを」
(3)FedEx USP…“Safe, reliable overnight delivery for your important packages” 「お客さまの大切なお荷物を、安全に、そして1日で確実にお届けします」
USPとキャッチコピーの関係性などはちょっと説明しきれないのと、メインテーマから少し外れるので、またいつかどこかで。
会社を潰させない経営者の条件─目立つ社長、目立たない社長─会社を潰す社長の共通要素について考えてみると、詰まるところ会社経営が「私利私欲」なのかどうかが、分かれ目のような気がします。
自分のためだけにお金を稼ぎ、自分のためだけにお金を使う。人間の欲望とは恐ろしいもので、最初は謙虚で慎ましかった生活も、一度味を覚えてしまえばその欲は無限の広がりを見せます。虚栄心や見栄も暴走します。
だから会社のお金を私的に使うようになるし、多くの称賛を受けられるセミナー講師など、自分が目立つ場所を探すようになる。そして、SNS時代には「いいね」やフォロワー獲得のために「成功投稿」はどんどんエスカレートしていく。
結局、会社を潰さない社長というのはこの逆で、家族のため、社員のため、顧客のため、もう少し大きく言うと日本のため、そして世界のために会社を経営している人なのではないかと思うのです。
もちろん、社長によってそのスケールは違います。家族や社員を守りたいという社長もいれば、この国を救いたい、世界を平和にしたいなんてスケールの社長もいるでしょう。
そうなってくると、「理念」に立ち戻ることになります。「なぜ、その会社をやっているのか?」という問いです。この問いに、心の底からいえるパブリックなメッセージがある社長というのは、会社を潰しにくいのではないかと思うのです。
結果、最適化をすれば社長のプライドや虚栄心の優先順位は下がっていくはず。となれば、ビジネス形態にもよりますが、徐々に社長というのは目立たない存在になっていくのではないでしょうか。
もちろん、PR自体はいいことなのですが、それが売上に直結しているのかどうかが肝要です。本業そっちのけで、自分が目立つ仕事を率先して受ける経営者は、自分の虚栄心を制御できていません。チヤホヤされている社長より、地味で目立たない社長のほうが、会社を潰さない経営をしている可能性が高い、ということは言えると思います。
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横須賀 輝尚 パワーコンテンツジャパン(株)代表取締役 WORKtheMAGICON行政書士法人代表 特定行政書士 1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ1,700人以上が参加。著書に『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、『士業を極める技術』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。 会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業 | 横須賀輝尚
■倒産寸前の会社を再建できる社長と、つぶしてしまう社長の根本的な違い。(横須賀輝尚 経営コンサルタント) ■士業専門コンサルタントが教える、あなたに合った「プロ士業」を探す具体的な方法。 (横須賀輝尚 経営者) ■面接で危ない会社を見抜く視点と倒産前の会社から確実に離れる方法(横須賀輝尚 経営コンサルタント) ■契約料5万の提示に10万で逆提案すると、有能な士業を見抜ける理由。(横須賀輝尚 経営者) ■「お金」より見えにくい、潰れそうな会社が発する「組織」のシグナルとは?(横須賀輝尚 経営コンサルタント)
編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2023年3月11日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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