しかし、消費のための借金はすべきではありませんが、投資のためにお金を借りる事は積極的に活用すべきである。そのことを、この10年で痛感しました。
不動産投資は、買って良い物件と、買ってはいけない物件を見分けることができれば、失敗するリスクを低下させることができます。
実際、私の周辺の人たちの中に「マンション投資で失敗した」という人は聞いたことがありません。
私自身、もし50歳の時、不動産投資をはじめることなく、金融商品だけで資産運用をしていたらと思うとゾッとします。今もお金の不安を抱えながら毎日を過ごしていたに違いありません。
金融商品は、原則として自己資金の範囲で投資をするものです。
金融業界にいて、その世界に慣れてしまうと、お金を借りるメリットを想像することができず、食わず嫌いになってしまうのです。
朝倉さんのような大手企業で長期間勤務を続け、高収入で極めて高い信用力がある人こそ、「お金を借りる力」を使い、信用力をお金に換える(マネタイズ)べきです。
朝倉さんは、金融資産だけで既に充分な富を手に入れて、不動産投資をやる必要はないのかもしれません。
でも、個人投資家を啓蒙する立場として、読者の人たちにはバランスの取れた説明をしてほしいと思いました。
62ページから65ページ以外は極めてまっとうな内容なので、資産運用をこれから始めようという方に、一読をお勧めします。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年12月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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