黒坂岳央です。

「仕事場で話が長い」というのはファスト消費に慣れた忙しい現代において「致命的な欠点」と認識すべきである。たとえ、本人に優れた技術、才能、実力があったとしても、そうした良さがすべて打ち消されかねないほどの欠点と言っていいだろう。実際に話が長いということで損をする人を仕事の現場で数多く見てきた。

具体的にどのような損をするのか?言語化に挑戦したい。

※本稿はあくまでビジネスコミュニケーションを問うものに限定しており、私的な日常会話に当てはまる話ではないことをあらかじめご理解頂いた上で読み進めてもらいたい。

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1. 能力を疑われる

大変直球な表現となるが、「話が長い=ビジネスマンとして能力が低い」とみなされてしまう。

その逆に話が短く、無駄なく密度の濃い情報伝達ができるビジネスマンとは結論からわかりやすく話し、話題の選別を行える。つまり、話が長い人とは結論が何かを把握しておらず、情報伝達の代わりに自分の体験談をストーリーのように時系列順に、余分な贅肉をたっぷりつけた話をしてしまうというといえる。

ビジネスコミュニケーション能力とは「できるだけ短く、それでいて必要な情報を網羅的かつ正確に伝える」なので、この逆の話し方をすることで能力を疑われてしまうことになるだろう。