私はグルメではないので語る資格はないかもしれませんが、少なくとも人間である以上、毎日何らかのものを口にしているわけでそれなりにこだわりはあると思います。こだわりは各自の感性の問題でそれが標準化されるものではないですが、大きなトレンドはあるのでしょう。最近思った食にまつわるあれこれをいくつか綴ってみたいと思います。
カナダの牛肉大手スーパーの精肉コーナーの牛肉は1ポンド(454グラム)あたりで20㌦(2200円)前後と以前より相当高くなりました。こうなるとメンタル的に手が出ないことが多くなります。メンタル的というのは買って買えないことはないけれどそこまでして毎週食べなくてもよいだろう、という気持ちの芽生えであります。一時期言われた牛はSDG’s的にはよくないとか、そもそも北米で牛肉の消費量が大きく減っているなどそれらの情報に影響を受けていないとも断言できません。不思議なのは時々行く中華系の肉屋(数軒)はどこもほとんど牛肉を扱っていないのです。豚が主流で鶏がちょっとあるだけ。
顔なじみの一つであるステーキハウスのバー。バーテンダーが「ひろ、今日のスペシャルはブタだ!」。こんな調子でステーキハウスなのに牛肉以外の肉の提供が増えているのです。数年前は客でごった返していた大型店のこの店も空席が目立つようになり、日によっては「大丈夫かな?」と思わせるのは価格が上昇しただけが理由とは思えないトレンドチェンジを感じさせます。