車は人によって大きく好みが分かれるものである。高級車においてもそれは顕著で、筆者は「高収入の経営者」がそれぞれ好みの車について熱く語る様子を目の当たりにしてきた。今回は「なぜその車を選んだのか?」という問いに対する彼らの理由をご紹介したい。
H氏:ベンツをやめてレクサスへ
まずは男性H氏の話を紹介しよう。年収200万円台だった彼は、奥さんにもっと稼いで欲しいと言われて一念発起。40代半ばを過ぎてからネットビジネスで起業し、大きな成功を収めた。現在の年収は4,000万円を超えているようだ。
起業した頃は寝室の天井にベンツのポスターを貼り、「いつかベンツの最高クラスに乗ってやる」という熱い想いを持っていたという。願いは叶い、実際にベンツSクラスに乗ることになった。最初は嬉しくて嬉しくて、出来る限り車移動して、あちこち乗り回していたという。
だが、程なくして憧れだったベンツを手放してしまった。H氏いわく故障が多かったのだという。パワーウインドウが途中で止まるのは日常茶飯事で、しょっちゅう修理に持っていっていたのだと。現在は「やっぱり車は国産車が一番だ」とレクサスLSに乗っている。こちらには大変満足しているようで、まったく故障しないし乗り心地も抜群。
飲み会の帰りに代行運転手から何度も「初めてレクサス運転しましたが、さすがLSは乗り心地が素晴らしいですね!」と褒められてとても満足しているのだという。H氏は先日、新型のLSへ買い替えをした。この先もずっとLSと人生を共にすると笑顔を見せていた。
S氏:周囲が何を言ってもBMW!
S氏は夜の首都高をドライブするのが何よりも好きな若手経営者だ。ITビジネスで起業して成功、仕事後の夜の首都高を走るのが何よりも楽しいのだという。
彼の愛車は7シリーズのBMW。S氏いわく「BMWは運転手のことを考えて製造されている。これほど直感的で、人の感覚に素直に従って気持ち良く走ってくれる車は他にはない。お抱え運転手を持っている社長は、後部座席の乗り心地が良いベンツを好むかも知れないけど、僕は自分で運転をしたいから断然BMW」とのこと。
とにかく気持ちよく運転が出来るのが良いそうで、近所のコンビニにすら愛車にエンジンをかけるそうだ。
I氏:やっぱりフェラーリが一番
最後に取り上げるのは根っからのフェラーリ大好きのI氏だ。前述のH氏と同様に「いつかフェラーリに乗りたい!」と夢を見て起業、ビジネスを頑張ってきたのだという。まだ30代半ばと若い年齢ながら、いくつものビジネスを手がけ、年商は10億円以上と成功している経営者だ。
ルーフの開閉をひと目見て「まるでZガンダムのウェブライダー変形のようだ!」と惚れ込み、3000万円以上のフェラーリ458スパイダーを購入した。フェラーリに乗っている者の宿命かもしれないが、常に周囲の視線を感じるのだという。写真を撮らせて欲しいというお願いは日常茶飯事。先日はなんと、フェラーリで信号待ちをしていたとき、お金持ちを紹介するテレビ番組の突撃取材でお茶の間デビューしたという。
だがいいことばかりではない。I氏いわく、フェラーリはとにかく手がかかるオテンバ娘のようだという。車幅が広いので自宅マンションではなく、六本木のホテルに駐車させてもらっている。月の駐車料金は10万円。また常に盗難リスクと隣合わせだ。知人のフェラーリオーナーが高速道路のサービスエリアに、ほんのちょっと駐車している間にパーツを盗まれたと聞き、盗難への心配は尽きることがないのだという。フェラーリは高級車ゆえに、盗難保険が付帯する車両保険の加入を断っている保険会社もあるそうだ。だが、そんなコストもたまらない魅力と楽しそうな顔でI氏は語る。
高級車は成功者の象徴にして相棒?
高収入の経営者になったことで高級車オーナーになった彼らも、それぞれのこだわりがあって今の一台を選んでいる。彼らにとって車とは移動手段ではなく、自らのビジネスの成功の象徴であり、愛してやまない相棒なのかもしれない。
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文・黒坂岳央(高級フルーツギフトショップ「水菓子肥後庵」代表)/ZUU online
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