そんな磐田にとって帰還が待ち遠しい選手と言えば、今シーズン途中からギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍したMF藤原健介だろう。今季開幕は磐田で迎え、9試合に出場し1アシストを挙げていた藤原。6月に北九州へ加入するとJ3リーグ第19節の福島ユナイテッド戦で途中出場ながら1ゴール1アシストと早速勝利に貢献。以降はスタメンに定着し4ゴール5アシストと存在感を放った。セットプレーやクロスから決定機を多く作っており、そのキック精度の高さから確実にチャンスを広げてくれる存在だ。
磐田の中盤で言えば、これまで長くチームを支え続けた背番号「10」MF山田大記が2024シーズン限りでの引退を発表しており、チャンスメイクや得点力の低下が予想される。そんな磐田だからこそ、J3とはいえ加入半年たらずで主力の座に就き多くのゴールに絡んだ20歳若手MFの帰還がチームにもたらす影響は大きいのではないだろうか。
福森晃斗
北海道コンサドーレ札幌から横浜FCへ期限付き移籍中
2016年シーズンにJ2で優勝し復帰を果たして以降、J1の座を守り抜いてきた北海道コンサドーレ札幌。しかし、残念ながら今季は開幕から5連敗を含む6戦未勝利と大きく出遅れ、さらに第15節からは8連敗とトンネルから抜け出せない期間もあり、夏に一時立て直すも浮上には至らず。第37節の結果を受けてJ2降格が決まった。
そんな札幌は、チームを支えてきたMF駒井善成やFW菅大輝らとの契約満了を発表しており、来季に向けて戦力ダウンが懸念される。チームを離れる選手がいる一方で復帰の可能性を残す選手もいる。横浜FCへ期限付き移籍中のDF福森晃斗だ。福森は今季、横浜FCで開幕から全試合に出場。国内屈指のキック精度を武器にチャンスを量産し、J2トップの14アシストで横浜のJ1復帰の立役者となっている。