ヴィッセル神戸 写真:Getty Images

 元日本代表MF山口蛍、FW武藤嘉紀、FW大迫勇也らの活躍により、J1連覇と天皇杯優勝を成し遂げたヴィッセル神戸。ガンバ大阪所属のイスラエル代表MFネタ・ラヴィは、J1優勝クラブの地力とともに、J1リーグのレベルの高さを実感したという。

 来日2年目の同選手はコンディション不良もあり、2024シーズンのJ1リーグで21試合の出場にとどまったが、6月22日開催の第19節・神戸戦では途中出場で勝利に貢献。町田ゼルビア、サンフレッチェ広島とJ1上位2クラブとの直接対決でもピッチに立った。

 そんなネタ・ラヴィは、12月18日に配信されたイスラエルのYouTube番組『キックトーク』にゲスト出演。話題が日本のサッカーに及ぶと、日本人選手やJ1リーグの特徴についてこう語っている。

 「イスラエルではフィジカル勝負に強い選手が多いけど、日本はプレースピードやテンポが全然違う。トレーニングでも試合でも、イスラエルとは比べものにならない。最初は慣れるのにかなり時間がかかったね。J1優勝クラブは、イスラエル1部リーグでも優勝可能だし、3位以内は確実だと思う。イスラエル1部リーグ優勝クラブは、J1リーグで8位になる可能性もある」

 J1リーグのレベルに関しては、かつて名古屋グランパスや大宮アルディージャに在籍していたポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクが、母国メディアのインタビューで「欧州でプレーしていた時には、これほどレベルが高いとは思っていなかったけど、日本でプレーしてみてレベルの高さを実感した」とコメント。

 2024シーズンのJ1得点王である横浜F・マリノス所属FWアンデルソン・ロペスも12月、ブラジルメディア『Folha』のインタビューで「Jリーグはみんなが思っているほど簡単なリーグではない」などと語っている。過去にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台で、欧州屈指の強豪パリ・サンジェルマンやユベントスと対戦した経験を持つネタ・ラヴィでさえ、Jリーグを高く評価しているという事実は、日本のサッカーファンの間で前向きに受け止められるはずだ。