2025年6月14日から7月13日までアメリカで開催されるFIFAクラブワールドカップ2025のチケット価格が、サッカーファンからの反発を招いているようだ。決勝戦の最安チケットは700ポンド(約14万円)、最も高額な席は1,755ポンド(約34万円)に設定されており、庶民には手が届かない価格だとの批判が相次いだ。この情報は、参加クラブの1つであるドイツのバイエルン・ミュンヘンの公式サイトで公開された。
これについてフットボールサポーターズ協会(FSA)は、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長を「抜け目のない人物」とSNSで批判した。グループステージでは、バイエルンの試合チケットは、35ポンド(約6,800円)から127ポンド(約2万5千円)と比較的手頃だが、準々決勝では220ポンド(約4万3千円)、準決勝では414ポンド(約6万8,500円)と、試合が進むにつれて急激に値上がりする。
さらに今回の販売では「ダイナミックプライシング」が導入される。この仕組みは、需要や時期に応じて価格が変動する手法で、特に航空券やコンサートチケットで採用されている。需要が高い試合では価格がさらに引き上げられる可能性があり、ファンからは「価格が吊り上げられる」との懸念が出ている。
FIFAの公式サイトによれば、一部のグループステージの試合は24ポンド(約4,700円)プラス税・手数料で販売される予定だが、全試合の価格リストは現時点では未公開だ。チケット販売は日本時間12月20日0:00から、2025年1月15日0:00まで。販売は先着順で行われ、FIFAは「速いペースで売り切れる」と予測しているが、ファンからの不満にどう向き合うのかが問われている。