ライアン・グラフェンベルフ 写真:Getty Images

 プレミアリーグのリバプールに所属するオランダ代表MFライアン・グラフェンベルフは、飛躍的な成長を遂げ、キャリア最高の2024/25シーズンを送っている。同クラブに所属する日本代表MF遠藤航とポジション争いをするグラフェンベルフは、オランダの強豪アヤックス・アムステルダムからドイツの名門バイエルン・ミュンヘンを経て、2023年夏にリバプールへ加入した。

 リバプールは今シーズンが始まる前に、レアル・ソシエダ所属のMFマルティン・スビメンディ獲得を目指したが失敗。この状況の中で、アルネ・スロット監督は遠藤ではなく新たな「6番」のポジションにグラフェンベルフを起用した。与えられたチャンスを見事にものにした同選手は、中盤に安定感をもたらすプレーを披露し、チームの躍進に大きく貢献。その活躍がスペインの名門レアル・マドリードの関心を引きつけていると報じられている。

 一部報道では、グラフェンベルフをマドリードに所属するフランス代表MFオーレリアン・チュアメニとのトレード案に組み込む可能性も伝えられた。しかし、ドイツのスポーツメディア『Sky Sport』で活動するフロリアン・プレッテンベルク氏によれば、グラフェンベルフにはリバプールを離れる計画はなく、クラブ側も放出するつもりはないという。

 プレミアリーグ初年度は適応に苦戦したグラフェンベルフは、ユルゲン・クロップ前監督の構想の中心とはいえない状況だった。しかし、スロット監督が彼の才能を最大限に引き出す方法を見出し、今ではチームにとって欠かせない存在となっている。