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世の中には、さまざまな読書術があります。本を読むスタイルは多種多様ですが、一体どれが正しいのか心配になってしまいます。これまでも、技術論や方法論がたくさんありました。「10倍速く読む方法」「ほにゃららリーディング」など挙げたら切りがありません。たくさんありすぎて、どれを選べばいいのか分からないのです。

本の読み方は汚くグシャグシャが基本

「大切な本は、きれいに読みたい」「カバーも外したくないしページも折りたくない！」という人がいます。筆者は本をきれいに読むことをまったく推奨しません。

読んでいて気付きがあったら、ページにドンドン書き込んでいきましょう。書き込む方法ですが、きれいに要点を整理して書き込んではダメです。「漢字は一切使わない」「殴り書きにする」ことを徹底することです。

黒一色のボールペンを用意してください。色を使い分けることなど考えないことです。色を変える手間が省けますので、スムーズに読書ができます。何回か本を読み直して文字を確認すれば遷移が確認できます。

なぜ、漢字は使わずに殴り書きにすることが必要かというと、漢字を考えている時間が無駄だからです。さらに、漢字にコンプレックスを持っている人が多いこともあります。

会議でホワイトボードにメモする人を思い出してください。漢字が苦手な人は、難しい漢字を言われてもとっさに書くことができません。メモ係は平仮名か片仮名で書くとスムーズです。丁寧な字ではなく、殴り書きでとにかくスピーディーに書くことで効率がアップします。

PCを立ち上げてメモをしながら読むという人もいると思いますが、おすすめできません。ページに線を引く場合、PCのノートやWordでは、その作業が瞬時にできません。

線を引くときには、自分の知性が必要だと思うから、その箇所に線を引こうとしているわけです。その感覚を妨げてはいけません。ペンで書き込んでグシャグシャになった本は、あなたにとって学びのバイブルです。